こんにちは!王子本町歯科クリニック、受付・歯科助手・トリートメントコーディネーターの有園です。
前回のコラム『舌の位置はどこが正解?』はご覧いただけましたか?舌の位置って、実は「癖」で決まってしまうことが多いんです。だからこそ、日々意識して〝正しい舌の位置〟をインプットしていきましょう♪
さて、今回のコラムも、皆さんが無意識にやってしまいがちな〝癖〟について。 テーマは『上下の歯の接触』です。
「え?歯って噛み合っているのが普通じゃないの?」
「口は閉じなさいって言われるし…」
そう思われる方も多いかもしれませんが、実は理想の状態は【上下の歯の間に2ミリほどの隙間があること】これで正解です!これを【安静空隙(あんせいくうげき)】といいます。つまり、食事や会話のとき以外は、上下の歯が接触していないのが正常な状態なのです。
『歯ぎしり』『くいしばり』のように極端な力がかかっていなくても、上下の歯がただ接しているだけで、歯には大きな負担がかかっています。人の噛む力は《自分の体重〜300Kg》とも言われており、想像以上のパワーなのです。 更に、理想的な「歯が接している時間」は、1日のうちわずか20分ほど。 それ以外の時間は、歯は離れているべきなんです。
上下の歯が接触し続けていると、次のようなトラブルが起こる可能性があります。
などなど、こうしたリスクが気付かぬうちに進行していることもあるので要注意です!
しっかり刺さった杭でも力を加え続けると緩んだり、欠けたり、折れたりします。
歯も同様に、上下の歯が接触して力が加わり続けると
グラグラ揺れたり、パキっと欠けたり、ポッキリ折れたりします。
もしかすると、あなたにもこんな症状はありませんか?
これらに当てはまったら、もしかしたら歯の接触癖があるかもしれません。ぜひ歯科医院でチェックしてみてください。
日常生活の中で、「あっ、歯が触れてるかも」と気付いたら、上下の歯を離してあげてくださいね。また、次のような癖も、歯に負担がかかりますので要注意です。
癖はなかなか自分では気づきにくいもの。でも、意識することで少しずつ改善していくことができます。大切な歯を守り、身体にトラブルが出る前に、今日から「歯の接触チェック」を習慣にしてみてください♪
王子本町歯科クリニックでは、歯の定期検診を行っています。上下の歯の接触に限らず、気になる症状やお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください!