こんにちは!はじめまて。王子本町歯科クリニック、歯科衛生士の森です。
みなさん、突然ですが──
下の前歯の裏側、歯と歯の間がなんだか埋まっているように感じたことはありませんか?それ、もしかすると「歯石(しせき)」が原因かもしれません。
さて、その歯石とはいったい何かというと、プラーク(歯垢=しこう)という歯にくっついた汚れが、唾液の成分とくっついて固く石のようになったものです。
特に下の前歯の裏側は、舌の下にある「舌下腺(ぜっかせん)」という唾液の出る場所の近くなので、歯石がつきやすい場所なんです。お口の中の状態によっては、たった2日ほどで歯石ができてしまうこともあります。
歯石を顕微鏡などで拡大して見ると、表面はざらざらしていて(軽石のような感じです)、そのすき間に細菌が入り込んで住みついてしまいます。歯磨きが不十分だったり、喫煙の習慣があったりすると、細菌にとって居心地のよい環境になってしまい、ますます増えてしまうのです。
プラークはやわらかいので、ハブラシでしっかり磨けば落とすことができます。でも、歯石になるととても硬くなり、ハブラシでは落とせなくなってしまいます。そのまま放っておくと、歯ぐきの中にまで入り込んでしまい、歯周病の原因になってしまうこともあるんです。
ですから、歯石は歯医者さんで専用の器具を使って取ってもらう必要があります。みなさんお忙しいとは思いますが、定期的に歯石を取り除くことで、大切なご自身の歯をしっかり守っていきましょう!