こんにちは。王子本町歯科クリニックの受付・歯科助手・トリートメントコーディネーターの有園です。
今回のテーマは、誰にでも起こりうるアクシデント、「歯が欠ける」ことについてです。明日は我が身と思って、あなたの知識の引き出しに入れておいてくださいね。『原因』『対処法』『治療法』『予防策』について、分かりやすくお話ししていきます!
このように、歯が欠けてしまう原因はさまざまです。
よくあるシチュエーションは…
かたい食べ物だけでなく、「パンで欠けた!」という方も意外と多いです。あさりの砂なども不意な衝撃がかかるため、ダメージを負いやすいです。焦ってお箸をかんだ拍子に…や、お酒の席で瓶ビールの王冠を歯で開けた時に…という猛者もいらっしゃいました。絶対にマネしないでくださいね!
↑むし歯で弱く(もろく)なっていた部分が、食事中に欠けてしまったケース
物がぶつかったり、人と接触した際に欠けてしまうことも。当事者は驚きや焦りで冷静さを失いがちなので、周囲の人が落ち着いて対応することが大切です。衝撃の強さによっては、歯だけではなく目や頭部に影響が及ぶこともあります。状況によっては、眼科や脳神経外科の受診が必要になることもあります。詳しくはYoutubeでもご紹介しています。
↑むし歯にはなっていませんが、ぶつけて欠けたケース
https://www.youtube.com/watch?v=M8Bu2pI3XUw
下の写真は、歯ぎしりくいしばりのある方に特徴的に表れる歯の欠け方です。歯ぐきに近い部分がえぐれるように欠けています。歯はとてもかたいのですが、強い力がかかると「たわみ」が生じ、力が集中する部分にダメージが出ます。
↑根元が欠けており、放置すると神経に達する深いむし歯になるリスクも
「ぶつけた覚えもないのに欠けた…」という方もいます。
実は、歯並びや咬み合わせによって、毎日少しずつ負担がかかり、ある日突然「パキッ」と欠けてしまうこともあるのです。
↑下の歯と最初に当たる部分が繰り返し欠けてしまうケース
もし歯が欠けてしまったら、まずは冷静に状況を把握しましょう。
症状がなくても、後になって痛みが出ることもあるので、なるべく早めに歯科医院を受診してください。
歯の欠け方によって治療法が異なります。
小さく欠けた場合
コンポジットレジンという、歯と似た色の樹脂(プラスチック)で修復します。1回の通院で完了します。 ごくわずかな欠けなら、研磨して形を整えるだけで済むこともあります。
治療内容 | コンポジットレジン |
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治療期間・回数 | 1回 |
費用 | 1歯¥100,000-(写真は保険外診療) |
治療のリスクなど |
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治療内容 | コンポジットレジン |
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治療期間・回数 | 1回 |
費用 | 1歯¥100,000-(写真は保険外診療) |
治療のリスクなど |
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中くらいに欠けた場合
型をとり、詰め物(インレー)で修復します。通院回数は2回程度、治療期間は10日ほどです。
治療内容 | emaxインレー(ニケイ酸リチウムガラス系セラミックのつめもの) |
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治療期間・回数 | 約10日・2回 |
費用 | 1歯¥120,000-(写真は保険外診療) |
治療のリスクなど |
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大きく欠けて神経に達している場合
神経をとる治療(根幹治療)を行い、その後、修復します。コンポジットレジンで対応できるケースもあれば、大きなかぶせ物(クラウン)を入れるケースもあります。通院回数は4回以上、治療期間は1ヶ月半以上かかります。
あなたの歯の状態に合わせた、最適な予防策をご提案します!
歯が欠けてしまってお困りの方はもちろん、「欠けないように予防したい」という方も、どうぞお気軽にご相談くださいね♪